オートミール

日本名:カラス麦・オーツ麦・燕麦(えんばく)

燕麦の籾殻を脱穀して蒸してから押しつぶし、乾燥させて、調理しやすく加工したもの。
アングロアメリカでは燕麦を押しつぶすかカットした加工品と、粥状に調理したものをオートミールと呼びます。
それ以外の英語圏では燕麦を挽いた粉製品を意味します。

全粒穀物であるため栄養が豊富(蛋白質14%、脂肪6%)で、
コレステロールを除去する効果もあります。

一般的に北米では、水や牛乳で茹でてお粥状にして食べたり、シリアルやグラノラに混ぜたり、小麦粉と混ぜてクッキーやパン、マフィンなどを焼いたりと多用しています。


【加工して使いやすくした製品】
*インスタントオートミール・・・お湯を注ぐだけでポリッジ(お粥)になるようにアルファ化加工したもの。

*クイックオートミール(QUICK OATMEAL)・・・茹で時間を短縮するために押し麦を細かく砕いたもの。

*ロールド・オーツ (rolled oats) ・・・燕麦をローラーでつぶして押し麦状にしたもの。

*スティール・カット・オーツ (steel-cut oats) またはアイリッシュオーツ(IRISH OATS)・・・外皮を取り除いたオーツの一粒を2つから3つにカットしたもの。これを使ってお粥を作ると押し麦のものより麦の歯ごたえがでますが、ロールド・オーツよりも調理に時間がかかります。

*グラノーラ・・・オートミールに、砂糖や蜂蜜などの甘味料と植物油をからめてオーブンで焼いたもの

*ミューズリ (muesli) ・・・オートミールを水または乳でふやかし、果物やナッツを混ぜたシリアル食品

お菓子の材料として、パン、クッキー、ケーキの生地に混ぜ込んで使われることも多いです。
オートミールが配合された生地は、しっとりとして歯ごたえのある食感になります。
オートミール・クッキーやオートミール・マフィンは、代表的なアメリカ合衆国の「おふくろの味」のひとつです。


オートミールは燕麦の糠(胚芽など)の部分が無精製で含まれる全粒穀物ですから、精白した穀類よりも食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。
食物繊維は食品100g中10g前後と、他の穀物や野菜と比べても非常に豊富に含まれています。
水溶性食物繊維、不溶性食物繊維もともに豊富です。

オートミールを食べることによって血中コレステロール濃度が低くなるという研究結果が数多く報告されています。また、燕麦に含まれるβ1,3-グルカンは心臓病を発症するリスクを低くします。


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